こんにちは!!みったままです!
前回は初めての出産について、入院、破水、陣痛という体験談を語りましたが、今回はその続きになります。
いよいよ手術が始まります!!そして、赤ちゃんといよいよご対面です!!
手術開始
病院スタッフが夜勤から日勤に交代し、手術準備が整う頃、家族が到着。
しかし、家族が到着すると同時に、私は手術室へ搬入。
朝9時には麻酔も効いた状態で、手術が始められるように、逆算しての搬入だったのですが、家族は9時に手術室に入ると思っていたようで、ギリギリの到着でした。(手術が早まった連絡を私がしましたが、きっと、私が陣痛や手術の不安でいっぱいいっぱいで、言葉足らずだったのでしょう)
手術台に横向きに寝て、助産師さんが手を握って、麻酔の針を刺す時が痛いからね~痛いときは握っていいからね~と優しく声をかけてくださいました。
腰の少し上あたりから、針を刺し、麻酔を開始されました。(硬膜外麻酔だと思います。はっきり覚えていなくてすいません…薬剤はアナペインでした。)
私は陣痛もまぁまぁ痛い状態での麻酔でしたし、少しちくっとした程度で、ほとんど痛みはありませんでした。(先生の腕がかなり良かったのもあるでしょうね)
麻酔が効き始めてから、体勢を整え、尿道カテーテルを入れたり、笑気麻酔も追加されたりと、準備が整う頃に、主治医の先生が到着されました。
主治医の先生が、麻酔が効いてることを確認され、手術が始まりました。
手術中はお腹の上に覆布がかかっているので、私には見えないようになっています。
麻酔が効いているとはいえ、触られていることは分かります。途中、少し痛い感じがしました。心配だったので、先生に、少し痛い気がするんですが…とお伝えすると、「もうかなり痛いことをしているので、麻酔は効いてますよ。今は、赤ちゃんを出そうとしているので、赤ちゃんが出るときだけ、少し頑張ってくださいね!」と言われ、少し、押されるような、傷を引っ張られているような、変な感覚でした。
後から傷口を見てわかりましたが、お腹を開けるのは、10cm程度。その隙間を先生の手と赤ちゃんの体と頭が通ったのかと思うと、それはそれは引っ張られる感じがあってもおかしくないですよね。
そんな時間も、手術中は長く感じましたが、本当に1分ないぐらいと思います。
しばらくすると、赤ちゃんの泣き声が聞こえてきました。
帝王切開では、赤ちゃんは産道を通って生まれるのではないため、外の世界に出たことに気づかず、呼吸するのが遅い(泣かない)赤ちゃんが多いのだとか。しかし、我が子はしっかり泣いてくれました(きっと、泣くまで何かしらの処置をしてくださっていて、泣いてから、私に赤ちゃんの声が届いてから、皆さんで「おめでとうございます~!!!」とおっしゃってくださったと思います。私を不安にさせないような配慮、プロだと思います)。
助産師さんが、赤ちゃんを、私の顔の横に連れてきてくれました。私は手術中で、手に点滴やモニターが付いていたので、手を出せず。助産師さんが私のほっぺと赤ちゃんのほっぺをくっつけてくださいました。
初めて会ったらなんと言おう。初めましてかな~それとも、産まれてきてくれてありがとうとかかな~なんて、ずっと考えていたのに、赤ちゃんを見た途端、真っ白になりました。こんな気持ちになったのは初めてでした。
言葉がでてこず、「わ~かわいい」といったのが初めての言葉でした。
赤ちゃんが産まれてから
赤ちゃんは、その後処置されますので、処置台の方へ連れていかれました。
そして、私は、その後も胎盤を出したり、傷を縫ったりと、必要な処置を受ける必要があります。その際、笑気麻酔を強くされました(多分)
すぐに眠気が強くなり、うとうと。時々意識は飛びますが、眠たいなぁとうとうとしている状態。そして、自分で分かるほどの舌根沈下。いびきをかいているのも、わかっていましたが、麻酔のせいで(?)いびきを制御することも、できません。
そんな中、先生や助産師さんの世間話を聞きながら、処置が終わるまでうとうとしていました。(意外としっかり世間話の内容は覚えていましたので、やっぱり、眠っていたわけではなかったようです)
(手術中、先生方は、世間話をされるのは普通のこと。
それから、どのぐらいたったのか、覚えていませんが、そんなに経たずして、全ての手術が終わり、私は回復室へ移動しました。
その間、赤ちゃんは、パパに臍帯を切ってもらい、じいじ、ばあばとご対面、抱っこしてもらっていたようです。
回復室へ移動すると、助産師さんから、赤ちゃんにおっぱい吸わせてみましょう!と言われ、赤ちゃんを連れてきてくれました。2度目ましての赤ちゃん。
おさるさんみたいで本当にかわいい赤ちゃんで。助産師さんがおっぱいを吸わせてくれました。初めてでまだ何も出ないおっぱいで。だけど、赤ちゃんはちゅぱちゅぱ…
かわいい~♡
少しだけおっぱいを吸う練習をして、しばらく私の横に赤ちゃんを寝かせてくれました。
産後(出産当日)
ずっと赤ちゃんを抱っこしていたい気分でしたが、産後で術後。赤ちゃんはすぐに回収されてしまいました。(体感はすごく短かったですが、しばらく横に居てくれました)
術後は回復室で3時間ほど過ごし、その後自室へ戻りました。
回復室では、バイタルサインの確認、悪露の確認、尿量の確認など、術後の管理をしていただきました。
私は、麻酔がしっかり切れておらず、話しかけられないとすぐにうとうとしてしまう状況でした。
術後も硬膜外麻酔は継続していて、傷の痛みはほとんど感じませんでしたし、痛みが強いときはこのボタンを押してくださいと、薬剤フラッシュ用のボタンを渡されていました。
自室に戻ってからも、起き上がれるわけではなく、ベッドの上で寝たきり。力も入らず、仰臥位のまま。自室に戻ったのは昼過ぎごろだったと思いますが、やっとしっかり目が覚めたのは、夕方ごろだったと思います。
手術当日は絶食なので、食事が食べられません。お腹がすいて、何か食べたくなってしまうじゃないかと心配していましたが、意外と食欲がなく、何も食べなくても平気でした。
赤ちゃんはもちろん、新生児室でお預かりでしたので、起き上がれない私は見に行くこともできず、赤ちゃんと対面したのは、翌日からでした。
産後1日目
傷口というより、寝ていることで腰が痛くなり(もともと腰痛もち)、更に、力が入らず、横向きにも慣れなかったため、腰の痛みはピークに来ていました。
まだ麻酔薬は少しずつ入れていましたが、この日、外すことになります。
背中から入った管を抜くことになります。痛みが強くなるのではないかという、不安…まだまだ体の痛み、こわばりで全く動けない…こんな状態で、痛み止めなくなって大丈夫かな…という不安しかありませんでした。
そして、その時はやってきました。先生と助産師が部屋に来られ、抜きますよーと。
そして、その助産師を見て愕然としました。なぜなら、陣痛中に子宮口を測った助産師、あの方なのです。(前回の記事:初めての出産参照)
まぁ、抜くだけならすぐ終わるし、大丈夫かな!と思った私は、甘かったです…
動けなかったおかげで、全身は凝り固まり、元々の腰痛は少し動くだけでも激痛でした。
そんな中、背中の管を抜くため、横向きになってくださいと言われましたが、力を上手く入れられず、さらに痛みもあり、なかなかうまく横向きになれませんでした。
その助産師は、私が痛いと言っているのにも関わらず自分のしなければならない仕事をこなす方…
忙しい時に待ってられないのは、職業柄私もすごくわかりますが。手伝えば一瞬で終わることなのに、待っている時間が無駄と思ってしまう、その気持ち、すごくよくわかるのですが…
案の定、私自身のタイミングではなく、「いきますよ、せーの!」と、勢いよく横を向けられました…
痛みを伴う時、自分のタイミングで動かず、人に動かされるととても苦痛を感じると思います。(足がしびれた時もそうですよね。自分で動かすのはソロっとできますが、人に触られるのは拷問でしかありませんよね。)その時の私も、ソロっと動こうとしていたのに、そのタイミングもなにもなく、ただの拷問でした。
私は激痛で涙がツーっと流れでました。
(この方以外の助産師はみなさん優しくて、すごく良くしていただきました)
そして、麻酔が外れる訳ですが…痛みは意外と大丈夫でした。もちろん動く時は痛いです。起き上がるなんて、痛みもあるし、とてもじゃないけどできません。ベッドのリクライニングを使って起き上がっていました。
一応痛み止めは出してもらえるのですが、じっとしていると痛みはあまりないので、そんなに頻回に飲みたいとは思いませんでした。(動いた時に痛いのは、痛み止めを飲んでいても同じなので…)
そして、トイレまでの初めての歩行が確認できたら、尿道カテーテルを外してもらえます。トイレの歩行には、歩行器を使って歩きました。痛みでとても歩ける状況ではありませんでしたが、歩行器に頼りながら頑張って歩きました!
食事は、翌日から開始、おもゆからのスタートでした。五分がゆ、全粥と一日ずつ食上げされていきました。それ以外の苦痛が大きいのもあり、全然物足りなさは感じませんでした。
その後
痛みはずっとではありません。日に日に良くなります。ただ、入院中は、全然動けず、帰ってからリクライニングのない生活に不安しかありませんでした。(が、意外と大丈夫でした)
産後2~3日で、おっぱいはパンパンに張ります。少しずつ赤ちゃんにおっぱいを吸わせてはいますが、簡単には出るようになりません。
(後から助産師さんから聞いた話によると、初産で、産後の入院しているこの時期に、乳腺をしっかり開通できるかが、その後の母乳の出方に差が出てくるとか。そして、1人目でしっかり乳腺開通できると、2人目以降、母乳のトラブルが少ないのだとか。)
私が入院した病院では、ありがたいことに、おっぱいマッサージをしっかりしてもらえました。
マッサージをしてもらうと、こんなに⁉︎と思うぐらいに、ピューっと、おっぱいが出るのです!色んな方向からマッサージしてくれたので、乳房全体の乳腺を開通してくれたのだと思います。
ただ、これ、かなりの激痛です…ちょうどおっぱいの張りもぱんぱんで、触るだけでも結構な痛さ。そこに、結構な力でぎゅーっと乳搾り状態。
(おっぱいマッサージをしてくださった助産師さんも、出産した時は、おっぱいマッサージ受けたようなのですが、痛すぎて自分では到底出来るものではないので、やってもらったそうです…)
母乳が出るのなら、母乳で育てたい!!と思っていたので、私にとってはありがたかったです。その後も母乳のトラブルはありませんでした。
さいごに
出産は人それぞれ、同じ経過をたどる出産はありませんし、みんなそれぞれ大変な経験をして、出産しているのだと、身をもって体験しました。
不安しかなかった私も、どうにかなりましたし、みんなどうにかなるものなのですが。
分かっていても、不安はありますし、産まれるまで不安はなくなりません。
妊婦生活を楽しむなんて、そんなことできる余裕なんて私にはありませんでしたし、マタニティライフ?何それ?って感じでしたが、今となっては、自分自身、成長できる経験でした。
妊娠している方々が、少しでも穏やかに過ごせますように♡