こんにちは!!みったままです!!
今回は、看護師のポケットの中身事情について、語りたいと思います!!
看護師のポケットって、実はパンパンなの、ご存知でした???
看護師は自分のデスクがありませんし、自分のパソコンがあるわけでもありません。
そして、歩き回っています。
これが必要!!と思った時に、ポケットに入っていないと、ナースステーションに戻る必要があり、非効率的で時間のロスになりますので、色々とポケットに詰め込んでいます。
看護師の必須アイテムたちです!
私は友人(看護師ではない)に聞かれたこともあり、実は気になるところなのかなと思い、ご紹介したいと思います!!!
看護師のポケットに入っている必需品をご紹介します!!
でも、必須アイテムを紹介する前に…
ナースポーチ
最近は、必須アイテムをまとめるための、ポーチ、ペンケースなど、さまざまなものが使用されています。
私が就職した時(約20年前)は、ペンケース(胸ポケット用と腰ポケット用)ぐらいしかありませんでした。
なので、ペン以外の物は、ポケットに乱雑に入れられ、ポケットがパンパンな状態でした。
近年は、様々なものが普及してきました。ウエストポーチ(美容師さんが腰にぶら下げているものに似ています)、ショルダー型のポーチ、ペンケース(昔のよりは進化していて、ショルダーベルト付きや、ポケットがいっぱいついています)、ポシェットなど、様々です。
価格は1600円~2000円の物が多数です。
デザインも、キャラクターの物から、シンプルなもの、ブランドの物もありますが、キャラクターやブランドの物はもっと高価です。
もちろん、支給はありませんので、個人で購入することになります。
日本人の特性なのか?女性の特性なのか?、人と違うことはあまりしたくない人が多いので、だいたい似たようなものを使う傾向にある気がしますが、それは、病院によって違うと思います。
ショルダー型のポーチを多く使う病院、ペンケースをポケットに入れている病院、ウエストポーチを多く使う病院など…
私が勤めていた病院では、ポケットの外に荷物をぶら下げている人は少なく、大体がペンケースをポケットに入れている人が多く、私も、入職時からそのスタイルでした。
では、その中身のご紹介です!!
必須アイテム
ボールペン
これは、必ず必要なものなのです!!
電子カルテが普及して、ボールペン、いつ使うの??という感じかもしれませんが、電子カルテは、患者の検査結果、治療内容、治療経過などを書き留めておくもの。
看護師は、担当患者が毎日変わります(看護体制にもよると思いますが、担当の患者は基本受け持ちしますが、夜勤や休みの看護師が担当している患者は、その日の日勤で振り分けて担当します)
看護師は、その日の担当患者の情報をとることから始まりますが、患者の当日のスケジュールを把握する必要があります。
何人ものスケジュールを覚えることはできませんし、それ以外の必要事項を患者ごとにメモしています。(3色ボールペンを使っていました)
それ以外にも、すぐに電子カルテに記録できればいいのですが、その時間帯に処置が重なることもあり、すぐに記録できない場合は、メモをしておいて、後から記録することがあります。
その他、同意書にサインをしてもらったり、事務手続きなどで記入が必要なことも多々あります。
そして、看護師は色んなところにボールペンを忘れがち。
患者家族にサインをしてもらったら、そのまま、返してもらわぬままだったり(自分ではないスタッフに返してくれてても、共用のものになっていたり)、電子カルテの横に置きっぱなしにしていたら電子カルテが行方不明になったり…一本では足りません。
必ず、2~3本はポケットに入っています!!
ボールペンは絶対!!すぐ無くしちゃうので、2~3本は必ず入っています!!
蛍光マーカー
マーカーはなくても(共用のものがあるので)困らないこともありますが、私は必ず入っていました。
私は、メモを取った時に、最重要事項(絶対に忘れてはならないこと)にはマーカーで印をつけ、パッと見てわかるようにしていました。
それ以外にも、看護師が確認するもの、例えば、誰に何の検査があるという一覧表に、絶食が必要な方がいたら、マーカーで注意を呼び掛けたり、間違いやすい内服や注射の処方があったりすると、間違わないように、注意を呼び掛けるために使用していました。
マーカーは、間違いが起きないように注意しましょう!!という時に使用します。
医療事故にもつながりかねないので、私は持ち歩いていました。
マーカーはやはり間違わないように気を付けるためのもの!高頻度でポケットに入っています!
油性マジック
主に、マーキングする時に使うことが多いです。
患者の足の太さに左右差があるとき(足以外でも同じ)、サイズを測りますが、毎回同じ場所、同じ条件で測らないと太くなったのか、細くなったのか、比較ができませんので、サイズを測った場所にマーキングします。
手術の時は、術後の合併症が起きていないか確認するために、脈が触れる場所にマーキングをします。
点滴の針が入っている方には、固定しているテープに針を入れた日にちを記入したり、ドレーンの排液量を時間でカウントするために記入したり、点滴の減るスピードがあっているのか確認するために、点滴バックに時間を記入したりします。(バックには直接書かず、ビニールテープを貼ってそのビニールテープに書きます)
それ以外にも、患者からの預かったもの(持参薬など)や薬袋に名前を書くこともあります。(これが一番多いかも)
油性マジックは、名前を書くことはもちろん、マーキングによく使用しますので、必要です!!
はさみ
これは、本当はポケットに入れてはいけないものなのです…
(精神科病棟では絶対!!ですが、それ以外の病棟でも、特定機能病院の評価にひっかかります!!!)
が!!なくては仕事にならないというのが、実情です。(なので、普段は黙認されています)
はさみは、手では切れないテープをカットしたり、ビニールテープをカットしたり、内服薬のヒートをカットしたり、点滴を途中でやめることになった時、中身を捨てるために点滴バックをカットしたり…
持ち歩いてはいけないという決まりがありますので、共用のはさみは置いてありますが、刃物なので、ナースステーションの一か所にしか置いてありません。
その都度、共用のはさみを取りに行くのは、現実的ではありませんし、ただでさえ時間の足りない看護師、時間のロスが大きすぎます。
看護師は、立ってばかりではなく、実は、しゃがむことも良くあります。
ポケットにはさみを入れておくと、太ももに”ブスッ”なんてこともあります😭
なので、はさみの先に保護がついていて、刃の部分が少しカーブしている、ナース用ハサミを持ち歩いています。
(ナース用のはさみには、リールもついているので、落とす心配もありません!!)
ただ、ナース用のはさみ…安いもので1000円ぐらい。1500円が相場でしょうか。
100円均一にも良いはさみはありますので、持っていないスタッフもいます。
実は、私も、100均一の商品に手を出したこともあります😁
でも、やっぱり切れ味が違うのです!!
紙を切るだけなら、100円均一の商品でも十分でしょうが、看護師が切るものに、紙はほとんどありません💦
テープを切ると、粘着の素材がはさみに付き、柔らかそうだけど丈夫な点滴のバックを切るのも、切れなくなります。
その点、ナース用のはさみは、何か表面に加工されているのでしょうか?全然粘着が付かないのです🤩
使用できる期間も比べ物にならないぐらい長持ちしますし、これは、値段の価値はあります!!
本当は持ち歩いてはいけませんが、絶対に入っているもの!!少し高価ではありますが、ナース用ハサミを使用することをお勧めします!!
ナースウォッチ
時計は、時間の確認にも使いますが、大切なバイタルサイン測定(脈拍や呼吸)、点滴の滴下速度を合わせるためにも使います!!
が…正直、なくても仕事はできます。(新人の頃は使っていましたが、経験を経て、使わなくなりました)
なぜなら、看護師は、ナースコール連動のPHSを持ち歩きますので、それを持っていると、時間は表示されます。
さらに、電子カルテはパソコンですので、日にち、時間が表示されます。
バイタルサイン測定や点滴の滴下速度は、タイマーがあれば事足ります。
さらに言うと、そこまで厳密に合わせる必要のない点滴であれば、大体で合わせることもあります。
あると便利なナースウォッチ。なくても仕事はできますので、持ち歩く物を減らしたければ、これはなくても大丈夫です😁
タイマー
これも、待つ、持たないが別れるものではあります。
タイマーは、その名の通り、タイマーとして使います。
何分後に結果判定するだとか、何分後に手術室搬入するだとかで、タイマーをかける事があります。
ただ、時間を覚えておけば良い話なので、持たないという方もいます。
私は、患者さんとの会話を大事にしたいタイプでしたので、タイマーは持っていました。
話している間に時間が過ぎてしまってはいけませんし、中には、おしゃべりが止まらなくなる患者さんも…
そんな時に、タイマーがなれば、話を中断するキッカケになるので、私は忘れないように、というよりは、“仕事の時間ですよ!”のアピールのためにも、アラームをかける事が多々ありました。
それから、前述したように、バイタルサイン測定や点滴を合わせる時のカウントのためにも使用していました。
タイマーがあると、仕事のやり忘れは格段に減ります!そして、ナースウォッチを持たなくても良くなるということで、私的にはおすすめです!!
電卓
これは、点滴作成時(薬剤の投与量の計算)、点滴の滴下の計算に使用する事があります。
ただ、病棟によっては、毎日使うものでもありませんし、PHSの中に、計算機能がついていたりもするので、もっていもっていなくても大丈夫な事はあります。
暗算が得意な方は必要ないですね!共用の物もありますので、それで十分なことも!
アルコール綿
これは、ほぼ皆入っています。
主に点滴や注射をする時に使用しますので、注射や点滴がある方を担当する時は、準備しておくのですが、「あー!!忘れた!!」となることも多々あります。
その都度、ナースステーションに戻るのは、時間のロスです。
ポケットの中に仕込んでいたアルコール綿がなくなっていることに気づき、仕方なく、ナースステーションに戻る際、すれ違った同僚に、「アル綿持ってません?」「ありますよ~」という会話が交わされるのも珍しくありません。
アルコール綿は病院の物をポケットに仕込みましょう。
テープ
セロハンテープやビニールテープとかではなく、これは医療用のテープのことです。
点滴をしている方、包帯を巻いている方、ガーゼを当てている方など、意外と使用するテープ。
ラウンドしていると、何かと患者さんに声をかけられます。「これ、外れかけてるから止めてくれない?」と。
それから、点滴や包帯、ガーゼが当たっている方に関しては、必ず観察を行いますので、次に見るとき外れそうな状況であると、張り替えたりするものです。
持っていないこともありますが、持っている方が何かと便利で、持ち歩くことが多いです。
使用用途によって、使うテープが違いますので、実は、数種類持っていることも!
ポケットの中に入れてしまうこともありますが、タイマーやはさみ、その他の持ち物についてる紐やリールなどに通してぶら下げていることが多い印象です。
ただのテープとはいえ、良く使いますし、用途によって使い分けますので、数本ぶら下がっていることも良くあります。
ノート、メモ帳
これは、カンペのメモ帳も含め、何かとメモする時に使用するもの。
業務内容で複雑なこと(事務手続き)や頻度の少ない処置、特殊な処置など、なかなかやり方が覚えられないことなどをメモして持ち歩いたりしています。
新人は業務内容ももちろんですが、看護師としての知識・経験が少ないので、基本的な医療、治療に関することのカンペはきれいにまとめて持ち歩いている人が多いです。
大ベテランの方は持ち歩かないこともありますが笑。新人は100%ポケットに入っています!カンペ大事ですよね。
その他
これから先は、配属先によって、使用する頻度が違いますし、使用頻度が多ければ、ポケットに入れますが、使わなければ入れてない事もあります!
一応共用の物が準備されているので、無くても支障はないこともありますが、仕事の効率化や少しでも自分のモチベーションを上げるため、自分のお気に入りを持ち歩くこともありました。
時計付き電卓タイマー
私は、タイマーを持ち歩いていたと前述しましたが、実は、これでした。
色んな機能がついているので、バラバラと持ち歩く必要もなく、ただでさえパンパンなポケットの中身が少し少なくなるので、すごく便利でした。
その名の通り、時計、電卓、タイマーがついていますが、そのほかに、カウントアップ機能がついています。
種類によっては、点滴速度調整機能や、バックライト機能、カレンダーなどが付いたものもあります。
タイマー、時計、電卓があれば怖いものなし!!ポケットがパンパンになりたくない方は、これ、本当におすすめです!!
ペンライト
瞳孔のサイズを測るときに使います。
瞳孔を診るのは、脳疾患か、もしくは、亡くなる時。
よく看取りをする病棟に配属された時にはペンライトを持ち歩いていました。
ペンライトに瞳孔のサイズを測る瞳孔計のイラスト付きの物を使っていたので、瞳孔計を別に持ち歩かなくて済むので、便利でした。
あとは、夜勤の時にもたまに使っていました。
ベッドサイドで、点滴の確認をするとき、メモの確認をするときなど。
懐中電灯の代用という感じでした。
明かりをつけすぎるのも患者さんの睡眠の妨げになるので、必要以上に照らさないようには気を付けていました。
ポケットの中で、ペンライトのスイッチが押されて、ポケットが光ってる!!!なんてことは、あるあるです。そして、すぐに電池がなくなります…笑
ペンライトは、使う診療科が限られるとは思いますが、あって損はない物の一つです。
メジャー
名の通り、サイズを測るのに使います。
私は、消化器に配属された時には、腹水が溜まった方の腹囲を測定する事が多く、持ち歩いていました。
外科の時は術後に履く弾性ストッキングのサイズを決めるのに、測定していました。
それから、ドレーンやCVなど、抜けがないか確認するときなども長さを測っていましたので、持ち歩いていました。
ただ、共用のものもありますので、持っていない方の方が多いかも?
私は、取りにいかなければ…という、時間と労力の削減のために、100円均一のメジャーをポケットに忍ばせていました。
持っていなくても大丈夫!!だけど、必要になった時に取りに行くというひと手間が発生してしまいます💦
印鑑
これも、ボールペンでサインをすれば済むこと。
なので、入っていない方もおられます。
そして、電子カルテが当たり前になった今、サインをする場面は減ってきています。
が、何をするにおいても、責任の所在をはっきりさせたがる看護師業界。
何かとサインをする場面は多いです。
そして、看護師のサインは芸能人のような、誰の?なんて書いてる?というサインをする人はすごく多い。
私は入職時から、何と書いているかわからないサインに疑問を感じていました。
芸能人でもなく、ただの看護師。
責任の所在を明らかにするためのサイン。
誰が見てもわかるサインを書かなければ意味がないと。
私はそう思っていたので、サインが必要な時は、あえて印鑑を使うことが多かったです。
あとは、名前の画数が多いので、書くのが面倒ということもありました😅
ボールペンの先についてる印鑑、普通サイズの印鑑と訂正印が両サイドについているもの、親指ぐらいのコンパクトサイズのキーホルダーのようになっているものなど、種類は様々です。
名前の画数が多いとサインが面倒😅印鑑があれば一瞬でサイン完了です👍
ディバイダー
循環器に配属されていた時にポケットに入っていました。
コンパスのような形をしていて、心電図を読む時に使用します。
洞調律であるのか、同じ間隔で動いているのかを測るために使用しますので、循環器以外では使用しないと思います。
心電図と解析で使うもの!循環器で使います!
例外編
これらは、ポケットには入っていませんが、共用の物ではなく、個人的に購入しているもの。
電子カルテと一緒に持ち運んでいます。
聴診器
病院の備品として、必要なものとして、必ずあると思いますが、私は自分の聴診器を使用していました。
私が通った学校では、実習に必要とのことで指定された聴診器(リットマン)を購入していましたので、学生の時からずっと使っていたものがありました。
リットマンは、色んな聴診器のメーカーの中では高級品で、高級な分、聞こえ方も良かったので、気に入って使っていましたが、循環器に配属された時に、リットマンのさらに高級な聴診器に買い換えました。
驚くほどに聞こえ方が違い、買ってよかったと思っています。
リットマンの聴診器はオススメ😊聞こえ方が違います!
バン
看護師業界で、通称”バン”と言われるもの。
これは、一般的に、”用箋挟”とか”クリップボード”とか言われるもののようです。
何か手続きするときや病院で問診票に記入するときに渡される、アレです。
固い板にクリップがついているやつ。
患者さんの情報収集した内容を記載している一覧表を挟んでいます。
折り曲げてポケットに入れている方もいるため、みんなが持っているわけではありませんが、ほとんどの看護師が使用していました。
「誰か、私の”バン”しらない~?」って会話、看護師業界ではあるあるです。
何かと、あった方が便利で、みんな持っています!
さいごに
私の経験に基づいて、色々と語りましたが、病棟によっては、これがないと不便!!とか、これはいらないな~というものもあると思いますが、大まかにはこんなものでしょうか。
お気に入りグッズで少しでもモチベーションを上げて、いい看護ができますように!!