こんにちは!!みったままです!!
私は、総合病院に約20年勤めた看護師です!
多くの看護学生さんは、まず、総合病院に就職するのではないでしょうか。
付属の病院であれば、面接を受けなくても良いだとか、奨学金返済のためだとか、理由は色々でしょうが、本当にいいのか?総合病院で働くなら、どの部署がいいのか?など、迷っている学生さんも少なくないと思います。
今回は、就職先に迷ってる学生さんへ、総合病院のメリット、デメリット、おまけに、おすすめの部署をご紹介しようと思います😁
総合病院のメリットとデメリットをお話しします!!
メリット
最新の医療が学べる
何といっても、総合病院の最大のメリットではないでしょうか!
クリニックでは原因のわからない病気を、総合病院で突き止め、それに対する治療を行う。
または、リスクが高くてクリニックでは行えない治療を行う。
それらに対する看護を実践できる!
看護師としての腕を磨くには最高の場所です!!
看護師としての腕を磨きたいのであれば、総合病院一択です!!
とはいえ、看護の質は、総合病院でもピンキリ💦(医療もそうだと思いますが…😓)
病棟は、看護師が最も重要な存在と言っても過言ではありません。
看護師の技量しだいで、患者の状態は左右されます。
看護師としてのスキルアップを望むのであれば、看護の質まで見極めて就職先を探しましょう。
では、看護の質を見極めるのは、どのようにすれば良いのでしょう…
先輩に聞いたり、学校の先生に聞いて、情報収集するのが1番です!!
ちなみに、私の住む地域の総合病院は、〇〇会みたいなところが経営している病院は、いい噂を聞かない所が多いです。
逆に、市立や国立など、行政が関わっている病院は、比較的良い印象です。
注意!!!「職員にとって」ではなく、「患者にとって」という意味です。職員にとって楽できる職場と言うのは、患者にとって、良くない職場が多いのです。
私の個人的な考えでは、やはり看護師の人員の充実具合に左右されている印象です。
看護師は、看護補助者よりは人件費がかかりますので、経営的には看護補助者を採用する方が良いのです。
看護師の仕事は、資格がなくてもできる仕事が沢山あります。
環境整備、患者搬送、清拭、洗髪、入浴介助、食事介助、おむつ交換…
それらの仕事を看護師がするのと、看護補助者がするのとでは、看護の質が変わってきます。
例えば、環境整備。環境整備とは、患者の療養空間を整えること。
それは、看護補助者でももちろん行えますが、看護補助者は、患者がどのような治療をしていて、何に注意して生活すべきかを理解して環境整備はしていません。
ただ、患者のテーブルを消毒し、ベッド柵の消毒をし、流れ作業として環境整備終了です。
それを、看護師が行うとどうでしょう。
点滴の必要な患者に対して、歩ける患者ならば、ころころ付きの点滴棒が必要だが、置き場所はここで大丈夫なのだろうか。ここに置いておくと転倒のリスクはないだろうか。点滴時間が短いのであれば、ベッドに差し込むタイプの点滴棒でもよいのではないだろうか。
また、ベッドサイドに治療に必要のない物はないだろうか。ガーゼやテープが置きっぱなしになっていないだろうか。
一人ひとりの患者に合わせて、治療や年齢、ADLなどを考えながら、環境整備するのが看護師の仕事なのです。
おそらく、環境整備一つしても、看護補助者が毎日する病院と、看護師が毎日する病院では、看護の質が変わってくるのが一目瞭然なのが、お分かりだろうか。
その他の業務であっても同じことが言えます。
何も考えずに食事介助、おむつ交換をするのは簡単ですが、そこで、本当にこの方法で良いのか?嚥下状況に合わせて飲み込みにくい体位は?むせてしまった時の対応できる物品はそろっているのか?排泄物の色や匂いに感染や出血の兆候はないか?皮膚の状態は良いのか?など、考えながら看護師は行うのです。
看護師は、これらの勉強をしているので、考えながら行うのですが、看護補助者はアルバイトもしくはパートで、とりあえず指示されたことを行う。
この違いが毎日のことになると、看護の質に大きく差が出てくる部分なのです。
看護の腕が磨ける!最新の医療も学べる!ただ、看護の質を見極めるのも大切✨
色々な経験が積める
総合病院は、様々な診療科があるのが特徴です!
看護師は、認定看護師や専門看護師などでない限り、異動で様々な診療科を回ることになります。
異動は、希望通りにいかないこともしばしばありますが、自分がしたい看護を見つけるには、手っ取り早い方法かもしれません。
診療科によって、行う看護は違います。異動すると、また、新人のように一から勉強が始まります。
幅広い知識が身につくのも、大きなメリットですね!!
看護技術の、採血、注射、点滴管理は言うまでもなく、その他の経管栄養、吸引、バイタルサインとその観察能力とアセスメント能力、創傷管理や救命処置など、幅広く網羅できるのです。
もちろん、処置の多い診療科と少ない診療科がありますが、処置の多い診療科の方が、経験値は上がります!!その代わり忙しい…
また、退院後の生活を予測して、退院後に必要になるサービスの調整や患者指導をしていかねばなりませんので、介護保険など、在宅サービスの知識もある程度必要になります。
(詳しくは、専門のチームが存在するので、最終的には教えてもらうことの方が多いです笑)
看護の腕を磨きたいなら、断然、総合病院がオススメ!!
福利厚生が手厚い
大きな組織であるほど、福利厚生は整っている事が多いです。
福利厚生が整っているほど、休み希望が取れたり、年休消化できたりする事が多いと思います。(看護師の世界は、年休消化できていない事が多いです。)
夏休みの連休が取れたり、勤続祝いで連休やお祝いがもらえると言うこともあります。
雇用保険や社会保険、厚生年金も、しっかりしていますので、ここも総合病院の魅力ですね!
(クリニックでも、社会保険、厚生年金が整っているところはあると思いますし、契約の勤務時間によっては、雇用保険も加入することになるかと思います。)
社会保険の加入先によっては、被保険者としてのサービスを受けることもできますので、これもメリットですね!
福利厚生が整っていることが多い!体調不良などで急な休みがとりやすいことが魅力的!!
デメリット
行きたい部署に配属されない
組織が大きくなればなるほど、行きたい部署に配属されにくくなります。
希望する場所が不人気の場合はすぐに配属されるでしょうが、人気部署の場合は、希望者が多いと言うことですので、新人や、心身の弱い人、家族構成やライフスタイル的に、他の部署が厳しい人を優先されます。
一般の会社も同じかと思いますが、大人しく、言われるがままに言うことを聞く従業員は、良いように使われるのです。
希望を出し続けても、希望の部署に配属されないというのは良くあるのではないでしょうか。
組織が大きいと希望の場所に行ける確率は下がりますね…
厳しい上司が多い
一概には言えませんし、良い上司もいますが、私の個人的統計によりますと、厳しい上司は非常に多いです😱
総合病院で長く勤めているから、管理職になっているわけです。
総合病院では、やはり、最新の医療を行い、それなりの知識と技術を求められます。
みんな、それなりに勉強していますし、勉強会を開催する義務もあります。
スキルアップを求めて、就職し、管理職にまで上り詰めているのです。
看護師の管理職は、数ヶ月、数十万円のお金を支払って、研修を受け、毎週のようにレポートを提出して、終了した者だけがなれます。(もしくは、管理職になってから、必ず受けなければなりません)
当たり前ですが、働きながら研修に参加しますので、休みが全部研修となり、レポートは仕事後帰宅してしなければならず、その期間はとても大変な期間だと思います。
そんな大変なことをしてまでも管理職になられているため、人にも同等の努力を求めます。
そして、自分にも厳しければ、人にも厳しい。
と言うより、私の出会った上司には、看護師として、いや、人として、それはちょっと…というような上司もかなりいました🤯
そして、それだけ看護師としてのスキルアップを求め続けた人たち…恋愛をしてないわけではありませんが、婚期を逃した方々です。(私が勤めていた病院では管理職(正確には分かりませんが、50人以上いたのではないでしょうか…)の既婚率、1割以下と思います…😱)
と言うことは、子供が居ません。
子供を理由に休むなど、言語同断です。どうにかして預けて出勤するよう言われます。妊娠や出産に対する理解を得られず、子供はすぐに熱を出すということの理解ももちろん得られません。
ちなみに、入院患者がいるということは、何があろうとも、出勤するのが当たり前。
台風や大雨、大雪で最近は交通機関がストップすることもありますが、必ず出勤せねばなりません。
私は、車通勤だった私は、大雪の時、6キロの道のりを歩いて通勤したこともありましたし、台風の時は、危険を承知の上で、運転して出勤しました。(私の住む地域は、年に1~2回しかない大雪。そのために、チェーンやスタットレスタイヤは持ち合わせていません)
天候によるものであれば、前日からわかりますので、近所のホテルを取って、出勤する人もいる程です。
「危ないから休んでいいよ!」なんて、優しい言葉をかけてくれる上司など、一人もいません。
しかし、これは、必ず誰かが出勤せねばならないので、仕方のないことではあります。
働くうえで、人間関係はとても大事!!厳しい上司は萎縮してしまって、いい仕事もできなくなってしまいますね。
厳しい同僚も多い
同僚といえど、先輩が多いかとは思いますが…
総合病院に入院する患者は、やはりクリニックでできない沢山のリスクを伴う治療を行う場所。
命に関わる病気の方もたくさんおられます。
病気によっては、積極的に延命処置をしないこともありますが、基本、何かあれば全力を尽くして命を救おうと努力します。
それだけでなく、毎日、マンパワー不足を感じながら、忙しく業務をこなす毎日。
基本的に時間に追われながら仕事していますので、マンパワー不足が1番容易に心の余裕を奪っていきます。
その結果、ピリピリした雰囲気に…😱
そして、時代もあると思いますが、パワハラが当たり前だった時代に働いていた看護師は、怖い人が多い。
当たりの強い先輩がいるのは当たり前。怖い先輩がいるのは当たり前なのです😓
何が怖いのかと言いますと、やはり、言い方がキツイと言うのが一番でしょうか。理不尽にも怒られますし、仕事に慣れていない人には、特にイライラされますので、要注意です💦(ちなみに、新人はイライラされ、怖い思いをしますが、2年目になると突然先輩の当たりがコロッと変わるというのは、看護師あるあるだと思います 苦笑)
看護師は、命を預かる仕事。忙しさと責任感から、ピリピリしてしまうことも多々あります。
緊急入院がある
これは、入院施設があれば、あり得る事ですね😱
緊急入院は、普段の仕事にプラスして業務が増えます💦
さらに、緊急入院ということは、何かしら緊急の治療が必要だということ。
治療が必要ということは、そのための前処置や準備をせねばならないと言う事。
さらに、本人も家族も不安でいっぱい。
本人にも、家族にも、突然決まった、これからの入院生活について、詳しく説明する必要があります💦
やる事盛りだくさんなのです😨
その日の担当患者を減らしてくれていることもありますが、そのままで、プラス緊急入院となることも。
勤務時間の始まりたてならまだしも、終わりがけに緊急入院が来た場合は、残業決定です😱
こうして、看護師の残業は突然決まりますし、明日出勤してから続きをしよう!なんてことはできません。
患者の治療、病態は、刻々と進んでいるのです😱
そうして、仕事終わりに予定を入れることはかなり困難なのです💦
時間通りに終わることも少なく、緊急入院が仕事終わりに来た場合、簡単に数時間は残業になります。
仕事終わりに予定を入れれないって、私的に結構マイナスポイントでしたが、看護師でなくてもあり得ることですよね😓
緊急入院は仕方のないこと。だけど、仕事終わりに予定を入れられないのは、何かと困ることも💦
おすすめの部署
自分に、どの部署が合うのかを判断するには、自分の性格がサバサバ派かおっとり派か、を考えてみると良いでしょう!
大まかには、サバサバ派なら外科系、おっとり派なら内科系が向いていると思います。
そして、サバサバ派でバリバリの経験を積みたいと言う方は、救急やICUがおすすめです!
おっとり派で、バリバリ経験を詰んでみたい方は、循環器がオススメです!
なんと言っても、心臓が要になります!
ただ、やはり、忙しい部署ですし、命に直結する臓器ですので、常に緊張感を伴いますので、ピリピリとした雰囲気は避けられないでしょう💦
経験は積みたいし、患者が元気に帰るという喜びを味わいたい!という方は、外科系がオススメ!
外科は手術を目的に入院しますので、症状が改善して帰るという方が多くおられます。
ただ、外科は、手術が立て続けにあるため、術前準備から、術後は頻回のバイタル測定と、時間に追われた仕事になります。
ということは、
心の余裕がなくなりがち!
雰囲気悪くなりがち!!
雰囲気の悪いところは…😱と言う方は、内科がおすすめです!
内科は、診療科にもよりますが、時間に追われることは、外科ほどありません。
患者とじっくり向き合って、患者のライフスタイルに合わせた指導が重要になるので、しっかりした知識と、アセスメント能力を求められます。
なるべく楽して働きたいならば、マイナーな診療科です!
眼科、耳鼻科、皮膚科などです。
特殊な部署ですので、別の部署で活かせる看護技術は少ないかもしれません。
なので、どこにいっても通用する看護師になりたい方は、オススメしません!
が、忙しさは、他所の病棟よりはマシだと思います。
自分に合った診療科を選びましょう!おっとり系、サバサバ系で、選択肢は変えた方が無難ですね!
さいごに
いかがでしたでしょうか?
最終的には、自分が何をしたいのか、どう言う経験を積んで、どんな看護師になりたいのか、それを明確にするのが近道ですね😁
といいながら、私も、看護師としての道を、これからどうすべきなのか、模索している現状です笑
私は、とりあえず経験を積むために就職し、循環器に配属され、辛い日々でしたが、経験は今でも私の武器です!
これから看護師を目指してる方々が、素晴らしい看護師になられることを心から応援しています!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました😊